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 レビュー


  利点:流石のシナリオ展開、旧作の反省点を活かした職業システムが秀逸。
  欠点:クエストがお使い要素に感じる。インパクトのあるボスがいない。

 第一に、本作の前評判というのは決して高いものではありませんでした。というのも、ドラクエ初の携帯機でのオリジナルナンバリングタイトルの発売、更には消費者にとって不都合なセーブデータを用意しない一つという処置、加えて恒例の度重なる延期によって評価は悪くなる一方でした。
 しかし、発売後、プレイしてみるとそのような不安は杞憂となります。話の展開や、バトルのテンポはスムーズに行き、非常に気分が良かった。リニューアルされた形になった職業システムも、旧作で指摘された難易度崩壊やキャラの個性も見られませんでした。
 この操作の快適さは、NDSというファミリー向けのハードとマッチしていると感じました。

 ただ、全体的に漠然としたインパクトに欠ける。
 ボスキャラにしてもそうですが、プレイしていて淡々と流れていく印象がある。綺麗にまとめようとしている感が否めない。もうちょっと鬼畜なボスを用意してプレイヤーをギャフンと言わせてほしかった。シナリオ運びはうまいですが特に驚くような箇所も無く。ただ、最後の伏線解消の箇所は見事。

 本作はこのようにまとまりが良く、優秀な作品であります。是非購入をご検討してみてはいかがでしょうか。

 ↓以下、ネタバレ要素を含むため、見たい方だけ反転してどうぞ。

 ルーラが遂にMP不要になった。
 この他にもベホマがベホマラーより高いレベルで覚えるという扱いであったり、ベホイミとベホマの間にベホイムという呪文が新しく誕生したり、従来の呪文に対する価値観が一変した作品であります。
 ドラクエ6や7のようにポンポン転職できないのが高評価。途中で転職しても結局最後には同じようなレベルになります。

 主人公は天使という設定ですが、霊の悩みを聞いてあげたりちょっと天使からずれてる気もします(笑)
 発売前から散々な言われ様だったサンディは結構良い味出てます。
 また、ドラクエらしく途中にドラゴンが出てきます。伝説とやらが絡んでいるようですが旧作にこのようなドラゴンは記憶にない。次回作でこのドラゴンを登場させると面白いですが、何年後になるか分からないしベタすぎる気もする。

 音楽に関してですが、特に良い曲と思うところはなかった。ダーマ神殿やラスボスの曲は例のあれですが、そこが気になったぐらい。
 ラスボス結構強いんですがこの曲じゃ盛り上がりに欠ける気がする。
 ラスボス自体、主人公の生い立ちに大きく関わっているんですがいきなり出てきた感が強い気もする。終わってから伏線が解消された感があって爽快する。やはり旧来のような、冒険開始当初から因縁を持った相手と相手を倒すという展開は今の時代は受けないのか。今回の冒険自体もなしくずしな感じだし。





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